【読書メモ】迷走する両立支援 ~その5:第五章:ワーク・ライフ・バランス
こんにちは。今日も寒いですね。なんだかしんしんと冷えます。
でも昨日よりはマシかな~。立春は過ぎたわけですし、徐々に春へと向かうハズ?ですよね?
そうは言っても、昨日は雪もチラチラしていたし、風も激しくて、自転車の母子ごとフラフラと思わぬ方向へと動かされて恐ろしかったですよ。
さて、読書メモの続きです。
『迷走する両立支援 いま、子どもをもって働くということ』
萩原久美子著、太郎次郎社エディタス、2006/7/20初版
第5章はひきつづき、アメリカの事例です。
<第5章 ワーク・ライフ・バランス --アメリカの光と影>
第4章は割と「うまくいっている事例」だったのに対し、第5章では、「光と影」として、負の面も取り上げられています。
「別格」の社員しか利用できない支援プログラム、年収による福利厚生の格差、保育の未整備、待機児童の増加、保育未整備への対応としての資格外就労の外国人ナニー、犯罪から子どもを守るためという意味での保育充実、FMLA(家族医療休暇法)有給化運動。。などなど。。
さまざまな「光と影」を取り上げています。
印象的だったのはこちら。
- P164, 職場での特権・優先権をちらつかされれば、「成果をださなくてはならない」という必要以上のプレッシャーがかかる。両立の生活をのりきる手段をめぐってくり広げられるのは、柔軟な働き方を手に入れるための長時間労働であり、ノルマの達成だ。
→『柔軟な働き方を手に入れるための長時間労働』って。。なんか間違っていませんか。。
これはアメリカに限ったことではないのかもしれませんが、どうも、「何かを得るために」必死にならざるを得なくて、それだけで手いっぱいになってしまう、本当の目的に達する前に疲弊しきってしまう、なんてことがあるような気がします。
第5章を通じて、最後に感想としてメモっていたのがこちら。
- アメリカも大変だ。でもたくましく、柔軟。
うまくバランスを保とうとしても、なかなか一筋縄ではいかない、でもたくましく柔軟に取り組もうとしている様子が、アメリカの強さだなぁと感じた、というところでしょうか。
第5章はわりとあっさりでしたね。
次はいよいよ、本題(?!)と思われる第6章、日本の状況に戻ります。